2010年12月1日水曜日

WEBRONZA、「仙石氏に恫喝された官僚」古賀茂明さんのインタビューに同席



僕はWEBRONZAという言論サイトのアドバイザーみたいなことをやってるんですが、その関係で先日、古賀茂明さんのインタビューに同席させていただきました。聞き手はWEBRONZA編集長の一色清さん。とても興味深い話だったのですが、そのインタビューが記事になっています。一色編集長のインタビュー術も勉強になりました。


霞が関の現役官僚が明かす「事業仕分けと天下りにみる"官僚のテクニック"」 
古賀茂明(前国家公務員制度改革推進本部事務局審議官)
(最初の一部だけ無料で読めます)

古賀さんは天下り根絶を目指す公務員改革について調査し提案するという仕事に取り組んでおられ、意見を求められたので今の民主党のやり方では駄目だと率直に言ったところ閑職に異動させられ、さらに野党である「みんなの党」の参考人として予算委員会に登場し、ここでも率直に意見を述べたところ、仙石官房長官より恫喝されたという方。バッシングにあうのを覚悟の上だったということらしいですが、正しいと思うことを率直に述べて飛ばされるというのは、まぁ、わかっちゃいるけど、できそうでできないことです。いくら正しいと思う事でも人生トータルで考えると、それによって仕事を失うということはかなりダメージでかい。しかも誰かが助けてくれるわけじゃないし……。実は古賀さん、大きな病気を通して、死を覚悟したこともあるとのこと。それだからできる「告発」なのかもしれないです。うがった見方をすれば、「政治に打って出るつもりで、パフォーマンスの意味合いがあるのでは?」ということもありえなくはないですが、お会いした印象ではたいへん誠実で、そのような感じはありませんでした。


本日、ガジェット通信に寄稿いただいた河野太郎さんの

経産省が隠蔽(いんぺい)した文書の全文


という記事ですが、これも同じ文脈でして、経済産業省が隠蔽した古賀さんの報告書なのです。「おいおい、正直に報告しやがって」みたいな感じですかね。民主党としては公務員改革は看板の一つなわけですが、それが意味ないとか間違ってるといわれたら面目丸つぶれなわけです。それで隠したということかと。


WEBRONZAのインタビューの中での本題ではなかったのですが、インタビュー中にでてきた「公務員にも生活がある」という話は、本当にリアルだし、それを考えないで改革なんて無理なんじゃないかと思いました。公務員の生活、果ては関わる人達の人生まで考えて進めないと、いくら正しいことでも、抵抗が起きるのは当然のことです。だって、生活、家族がかかっているわけですから。


ちなみに僕はこのWEBRONZAアドバイザー的なもの(肩書きは特に決まってないのです)を、無償でやってます。佐々木俊尚さんは、WEBRONZAの原稿料は安すぎるとオープン当日に「寄稿は見合わせる」表明をされてらっしゃいましたけども(*)。ま、たしかにそうなんですが、このWEBRONZAというサイトに手弁当で参画している変わり者もいるということで。それにしても新聞社は変化のスピードがすごく遅くてなっかなか進まない部分もあり、そんなんで大丈夫か? と思ったりすることもあるわけですが、ワンテンポ遅れてもまぁなんとか許されるこの種のサイトをきっかけに新聞社のノウハウを活かしつつ社会にも役に立つサービスが構築できたらよいんじゃないかなと思ったりしています。そして、それによってウェブメディアもちょこっと充実し、回りまわって自分も得するだろうなと思ったりしてます。得しないかもしれないけど。