2010年11月3日水曜日

NHK記者の家宅捜索情報漏洩事件に関するNHKの回答が適当すぎる件

漏洩事件に関してNHKさんに7項目3ページにわたる質問を送ったけど、回答はこれだけでした。




11月2日、相撲の野球賭博事件をめぐってNHK記者が家宅捜索の情報を時津風親方に漏らしていたという件について、処分が発表されました。その報道局記者は停職3ヶ月だそうです。

さてさて、今回はたまたま問題になったけど、実際こういう情報漏洩って日常的におこなわれているんじゃないですか? なんてなことを思ってNHKさんにこの問題が起きた後、質問させていただいたのですが、それの回答が上記FAXでした。要するに、答える気はない、ということです。

余談なんですけど、回答の最後に「回答につきましては、FAXのみ」とか書かれていますが、メールで回答してくださいというこちらの要望も無視されています。今回はテキストが短いからいいですが、かなりの長文の回答に関してもこの調子です。先方はPCでタイプしたものをFAXしてくるんだから、それをそのままメールでくださいと言っているのにいちいちFAXで送ってくるのです。完全にいわゆ
る「お役所仕事」です。こちらは記事にするのにまたタイプしなくちゃいけない。それを先方もわかってやってるわけです。一種のいやがらせです。これを法律で守られた組織がやってるわけですから困ったものです。

NHK民営化については4~5年前あたりまで大いに議論され、民営化についてかなり現実味のある話がおこなわれていたそうですが、政治的課題を郵政に絞り込むためにNHK民営化という課題が置き去りにされ、結局NHK民営化については小休止状態で現在に至っている、という経緯があるそうです。

【参考資料】
規制改革・民間開放の推進に関する第2次答申(PDF, P.81~)


私がNHKの問題に興味をもったのはごく最近で、知り合いが無茶な理由でBS受信料の支払いを求められた、とう話がきっかけでした。まだほんのちょっとしか調べてないんですが、やはりNHKのあり方そのものが既に変だな、と思います。特にNHKの受信料というものはかなり変な理由で徴収されています。
結局「テレビ持ってたら観てなくても払ってね」というのがルール。「テレビ持ってたら払って」というのは昔だったらいざしらず、受像機の利用方法も多様化し、さらにテレビ以外にも情報収集の手段が多く存在する現代においてはかなりナンセンスなものです。

これは放送法で定められてます。

放送法32条(受信契約及び受信料)
協会の放送を受信することのできる受信設備を設置した者は、協会とその放送の受信についての契約をしなければならない。

少なくともこの条文は早く改正したほうがいいんじゃないでしょうか。そこらへんは異論もあると思いますので詳しい人の見解をきけたらなと思っていますが、「NHKを観たい人だけ払うようにすればいいんじゃない?」ってのが私の考え方なんですが、変ですかね。

テレビを持っていてもNHKを観ないでいいという人は少なからずいるのですから、そういう人はもっと他の有意義なことにお金を使うことができるようにすべきです。
そもそもテレビを観なくても情報は十分収集できる時代にもう入っているのですから、テレビにお金を払うのはやめて、他のもっと有意義なことに使えるようにした方がみんな嬉しいんじゃないでしょうか。

現在約4000万世帯がNHKと契約しているそうですが、これらの世帯が、受信料を払うか払わないか自分で決められるようにできれば、それだけで間違いなく大きなお金の動きが生まれます。

で、そんな中、NHK記者が家宅捜索の情報を時津風親方に漏らす、という問題が起きたわけです。もちろん、記者クラブなんかの問題もこれに絡んでるんでしょうがそれはそれでディープな問題ですので今それは触れないとして、NHKさんはこの問題についてどう考えてどう対処しようと考えてるのかなと疑問に思って、事件が起きた後の10月12日に送った質問が以下の7項目です。


■NHKさんへ送った質問
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いつもお世話になっております。
時津風親方への捜査情報漏洩問題に関して、NHK様からのコメントをお願いします。尚、箇条書きにて質問させていただきますので、回答も必ず1件ずつお願いいたします。回答は 
【質問者のメールアドレス】 まで電子メールでお願いいたします。


質問1)今回の捜査情報漏洩問題は、何が問題で、今後どのような対策をとるべきとお考えでしょうか。


質問2)これを期に報道から撤退するおつもりは?


質問3)問題を起こした記者さんの発言を見るに、挨拶程度に情報提供をおこなうということがNHK内で日常化しているものと想像されます。その事について局内で調査をし、結果を公表されるご予定は。


質問4)記者さんは「他報道機関より情報を得た」とおっしゃっているそうですが、そもそもこのような情報が日常的に警察から報道機関へ漏洩されていることについてはどうお考えでしょうか。


質問5)また、このような情報が報道機関の間で横流しされている現状についてどうお考えでしょうか。


質問6)過去、受信料不払い等の社会現象を巻き起こした不祥事の際、規制改革会議においてNHKの改革案が議論されました。この改革案は当時の政治状況から、郵政民営化を優先するという政治判断のもと、一時保留されましたが、今こそこの改革案をもとに、積極的な改革へ着手すべき時期ではないかと考えます。NHK改革への前向きな取り組みについてNHK様のお考えをおきかせください。
【参考資料】
規制改革・民間開放の推進に関する第2次答申(P.81~)
http://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/old/publication/2005/1221/item051221_02.pdf


質問7)今後、相撲中継はどうされるおつもりでしょうか。


以上、お手数おかけしますが今週中に回答よろしくお願いいたします。

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それに対して10月14日に返ってきた返答がこれです。
要するに「あなたの質問には答えられない」ということです。




添付されていた報道資料がこれです。報道機関に一斉配信する定型文。
要するに「遺憾です」ということですね。文章は長いですが。




コンプライス云々とかカタカナ語が繰り返し書いてあります。11月2日の福地会長の処分発表でも繰り返し使われてました。そのとき福地氏が口走ってましたがNHKの中では「コンプラ」という略語まであるようです。さらにコンプラ担当理事までいるそうで。これは他の企業の謝罪会見でも出てくる言葉で、要するに法令遵守しますということを言ってるわけですが、なんでそんな当たり前のことをわざわざカタカナに直して何回も言っているのか。まぁ明らかに変だし煙にまこうとしてる感たっぷりです。福地会長は「~委員会」をつくって改善していく、みたいなことを発表してましたが、今まで情報入手はどうしてたのか、漏洩なんて当たり前じゃなかったの? なんてなところを知りたいのですが、どうもうやむや。他報道機関のつっこみも甘い気が。やはり根本的に構造そのものを見直す必要があるんじゃないかと思います。もちろん内部の力でそれをやるのは無理なので、外から働きかけてあげる必要があります。どうしたらいいか詳しい人きいてみたんですが、やはり止まってしまった「規制改革会議」の議論を再び動かすというのに尽きるそうです。


具体的にどうするか、という部分は結構地味なんですが、こういうサイトで規制・制度改革の一環として盛り上げるのが実は近道とのことです。でもこのサイトも結構ショボいよね……。

国民の声
http://www.cao.go.jp/sasshin/kokumin_koe/kisei-seido.html

本件に関しては周りをみてても怒っている人はそんなにいないし、話題としては自然消滅しそうな予感です。